no pat answer, no grapevine

一見正しそうなことや噂になんか流されない。

【書評】経済指標のウソ(ダイヤモンド社、2017年)

景気には山谷や循環があり、GDPや失業率によってわれわれがいま循環のどこにいるかが明らかとなる。こうした世界の見方に我々は慣れきっているが、実は数十年しか検証されていない経験則に過ぎないものだとしたら…。 では、GDPや失業率はどのような歴史を経…

【書評】データ分析の力ー因果関係に迫る思考法ー(光文社新書,2017年)

AIによってビッグデータを分析して意思決定に活用する動きが拡がっている。AIが導き出した結果をもとに,現代の社会問題を解決しようとするテレビ番組も先日放送された。 このように,データ分析に接する機会が増えている。しかしながら,誰しもが十分にこう…

【書評】アメリカ自動車産業(中公新書,2014年)

自動車産業は,日本でもかつて「1割産業」と形容されていたが,アメリカにおいても重要な産業であることを疑う者はいないだろう。製造業は国力の維持に当たっての要である。特に自動車(関連)産業は雇用吸収力が大きく,その安定が経済全体の安定に直結す…

【書評】統計学が日本を救う(中公新書ラクレ)

『統計学が日本を救う(https://www.amazon.co.jp/dp/4121505662)』は、『統計学が最強の学問である』で有名な西内啓氏による、日本の社会問題にかかる、統計学からみた視点と解決策がテーマの一冊である。すなわち、統計学そのものに関する書籍ではない。 …